- 薪ストーブ導入の魅力
- 機種選定のポイント
- よくある質問
- 設置までの流れと
アフターケア - メンテナンスについて
Wood Stove
薪ストーブ
機種選定のポイント
- 薪ストーブの本場は海外ですが、国内製も含め数多くの機種があります。その中からどのような機種を選んだら良いのか、判断が難しい方へ機種選定時に役立ついくつのかのポイントをご紹介します。
本体の素材
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(1)鋼板製
鉄板で出来ているストーブです。本体が薄いために、鋳物ですと熱が出てくるまでに30分は掛かるところ、半分程度で熱くなります。その為、早く熱を得たい方に向いています。逆に鉄の容積が少ないために、冷めるも早めになります。熱耐性は鋳物より高く、高温になりがちな「針葉樹も燃やせる」と謳ったものもあります。
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(2)鋳物製
鋳物で本体が出来ています。異常な高温で焚くと割れる危険性がありますが、蓄熱性が鋼板より高いので、長く熱を維持します。黒色でないカラフルなホーロー処理がされているストーブもあります。しかし、メーカーによっては剥離しやすいものがあるので注意が必要です。
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(3)ソープストーン製
本体が石で出来ており、鋳物以上に熱に強く、そして蓄熱性も鋳物を上回ります。表面温度は高くなりませんが、遠くまで遠赤外線が届きます。就寝前の薪入れで朝まで暖かさが続く、暖房機として優れた特性があります。
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本体の素材によってそれぞれ特徴があるのですが、最新ストーブは、鋼板製の中に蓄熱性を高める耐火レンガが組み込まれていたり、鋳物製の中に鋼板製やソープストーン製の燃焼室をつけたりと各素材の弱点や長所を伸ばす工夫がされていますので、外観からは判断はできません。各機種の素材や特徴は店頭にてお尋ねください。お客様の使い方にあった機種をアドバイスいたします。
二次燃焼システム
欧米では薪ストーブに対して排ガス規制があります。車のエンジンと一緒で、触媒や再燃焼システムが組み込まれており、その機能をきちんと活かすことでメーカーが想定するパフォーマンスを発揮します。
それを最適に機能させるには、当然ながら正しい焚き方次第になります。暖かく、燃費も良く、煤の発生も煙突の汚れもとても少なくなりますので、設置にあたっては、操作方法のレクチャー時間を多く割くように心掛けております。
システムとしては、主に「クリーンバーン方式」と「触媒方式」に二別されます。操作方法やメンテナンス費用などが異なりますので、機種選定の際にはその違いをご説明いたします。
ストーブの大きさ
投入できる薪の長さによって、55cm以上の大型、40〜55cmの中型、それ以下の小型と分けることができます。勿論大きいほうが薪の容積が増えますので、火力が大きくなります。古民家や広い室内を暖める場合は大型になりますが、室内は狭いのに大きく余力がある方が良いだろう、と考えるのは早計です。先に書いた二次燃焼システムは、本体温度が上がらないと働かないので、大型ストーブをトロトロと焚くと、本来の燃費が得られず、煤も多くなってしまいます。小型の薪ストーブをしっかりと完全燃焼したほうが暖かく、しかも燃費が良くなるものなのです。薪ストーブは「大が小を兼ねない」と言えるのです。
メンテナンス費用
シーズンオフのメンテナンス作業は必須ですが、それをちゃんとしたとしても消耗部品は発生します。高温になるバッフル板、燃焼室内のバーミキュライトなどは10年以内に交換することになります。また日本で人気が高い触媒方式は、その触媒が3年ほどで交換が必要です。使い方を誤れば、1年でダメになってしまうこともあり、3万円程の費用が発生します。触媒方式を選んだユーザー様から、思った以上に消耗品・部品代が掛かっているとの相談が増えています。こうした費用は想定されていない方が多いので注意してください。
薪ストーブでの料理
薪ストーブで料理がしたい、というニーズは多くあります。どんな薪ストーブでも天板で鍋がグツグツ……というイメージを持たれている方が多いのですが、全てのストーブがそうではありません。
先述の二次燃焼システムを優先するために、天板が二重構造になっているものや、ソープストーンは熱をストレートに出さないため、天板温度が鋼板製に比べて100℃以上低くなるものがあります。勿論どんなストーブでもヤカンでお湯は沸かすことはできますが、使い勝手は機種によって違います。
また、炉内でピザや、肉などを焼きたいというニーズに関してですが、最近の薪ストーブは燃焼効率が上がり、炉内がコンパクト化しており、また家の断熱性の高くなっていることでさら小型化していますので、ダッチオーブンもピザも入らない機種もありますので注意が必要です。