従来からある、いわゆる農家の間取りの新築住宅でした。大きな両開き引き戸の玄関ドアそして内部は広い土間、続くLDKの奥には、システムキッチンが入っていて・・・・。
施主様が心配されていたように、確かにペレットストーブの排気管の抜く場所がありません。
しばらく室内を見渡していると・・・・?????。キッチン脇小部屋、内壁まで断熱材が入っております。「?この小部屋は何でしょう?」「外部から入るトイレ」
農家なので作業中入る外部トイレが建家の中に組み込まれていたんです。
奥行6尺ありました。ここで閃きました。
「トイレなら奥行1.8mも要らないですよね。この部屋奥行45cm縮めてそのスペースにストーブを置きましょう。そうすれば、トイレの天井下を貫通させて排出できるのでスマートで都合が良い」
このアイディア即決となり、大工さんも、大きな変更なく内壁を1尺5寸セットバックしてくれました。
これで室内に出っ張って動線を妨げることもなく、また少しでもLDKの中央に近づき暖房効果と炎が見えやすい、また勝手口から燃料補給もし易い。一石3鳥の設置場所になりました。
エデルカミン社の人気ストーブ「POINT・ボルドーレッド」納まりました。この後ろ面が外部トイレです。
外部アプローチのトイレドア上に排気管を抜く。西側で日光連山を見渡せる地。冬の季節風がモロに当たるため、H型のトップを使用しました。地形や風向きに応じた排気設計が求められます。